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去年、雨の降り頻る中、母と共に岩波ホールに行き父と暮らせばを見ました。
実はわたしもこの映画がどんな映画か詳しくは知りませんでした。
浅野忠信さんを拝見したいが為に母に付いていったのです。
しかし三人方の演技の素晴らしさに引き込まれ、あっという間に話の中へ入りこんでいきました。
戦争、原爆、今を生きるわたし達が実際感じた事の無い、切なさ、悲しみ。
父と娘のなんだか懐かしい様な暖かい様な切ない様なやりとり。
最後からは涙がぽろぽろと止まらなくなりました。
ゆっこさん


「金メダル。今年のマイベストになりそうな予感です」
橋本大也さん(神奈川県藤沢市)

日本映画まだまだ捨てたものではありません。
これって何の映画?
実は知らずに観にいきました。
後半涙が止まりませんでした。照明がついてからも半数以上の観客が涙ぐんでいました。
素晴らしい映画でした。
金メダル。今年のマイベストになりそうな予感です。

井上ひさし原作、黒木和雄監督、宮沢りえ主演、原田芳雄、浅野忠信。
監督は「Tommorow/明日」という名作があります。「美しい夏キリシマ」(これは観ていません)とあわせて、
このテーマでは3部作のようです。とはいっても、ストーリーや人物につながりはありません。

舞台は広島。原爆投下の3年後。父と娘の物語です。
公式映画紹介にもありますし、すぐ分かるのでこれは書いてしまうとお父さんは
幽霊です。登場人物はこれに加えて恋人役の浅野忠信のたった3人。
基本的には限りなく舞台演劇です。特に宮沢りえ、原田芳雄の二人の好演が光ります。
黒木監督の「Tommorow/明日」とタッチは似ています。
「Tommorow/明日」では原爆投下の前日の広島で、戦時下にありながら、
それぞれの想いを抱えて幸せになろうと必死に生きる人たちの生活が描かれました。
観客の誰もが「明日」起きることを知っている。
だから、黒木監督は敢えてその悲惨を描かないことで、失われたものの大きさを見事に表現しました。
これも名作だったと思います。私は3回くらい観ました。

「父と暮らせば」でも原爆の悲惨なシーンは登場しません。今度は「明日」を生き残った人たちの心に焦点をあてました。
悲しみを真正面から受け止めながらも、それを前向きの視点で乗り越える強さ、優しさが、この作品の魅力だと思います。
途中、映画館で嗚咽の声がそこかしこから聞こえてきましたが、決して救いのない悲しい涙ではないのが、
この作品の素晴らしさだとも思いました。

舞台はヒロシマという特異点なのですが、描かれたのはもっと普遍的な、再生の物語であったと感じます。
海外でどのような評価を受けるのか注目です。英語の題名は「Face of Jizo」であるとのこと。
前半、予備知識なしの私にはなかなか主題がつかめず、もしかして退屈映画?などと一瞬思ってしまいましたが、
観終わって、監督らが全体を通して何をしたかったのか、その脚本の見事さに心を打たれました。シナリオが完璧です。
井上ひさしの天才にも拍手です。この映画に私は絶賛ですが、ベースになった演劇も素晴らしそうですね。

というわけで、まだしばらく上映期間は続くようです。文部省やPTA推薦映画に指定されているようですが、
決してノーモアヒロシマ風教育的指導なだけの作品ではありません。ひたすら、おすすめです。
ブッシュ批判のプロパガンダ映画が巷では話題のようですが、日本人ならばこちらを先に是非。


「涙が止まりませんでした。」
河野光恵さん(大阪府大阪市)

涙が止まりませんでした。
原爆で亡くなった方々はもちろん、生き残った人も苦しい思いをされたんだということを改めて思い知らされました。
もう二度とこんな悲しいことが起こらないように今生きている私たちが語り継いでいかなければならないと思います。


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