 |
数多くの映画賞を受賞し、世代を超え感動の渦を巻き起こした『父と暮せば』公開から2年。
戦争の記憶の風化が叫ばれる今、「戦争レクイエム」三部作など、悲劇の中でも生き抜く庶民の日常を鮮烈に、かつ暖かく描き続ける巨匠・黒木和雄監督の最新作が完成しました。
原作は、岸田國士戯曲賞・読売文学賞などを受賞した今、最も注目される劇作家の一人、松田正隆氏の傑作戯曲です。
特攻基地のあった鹿児島県出水市を舞台に、昭和20年の庶民生活を、松田氏自身の母上をモデルとして描いた戯曲は、1992年の発表以来、日本全国で上演され、高い評価を得ています。そして2006年、演劇の見事な映像化を前作『父と暮せば』でも果たした黒木監督の手により、「紙屋悦子の青春」は新たなる生命を得ました。本作は戦後60年を経て、現代を生きる人々に「戦争」という決して忘れてはならない記憶を熱く問いかけます。 |
敗戦を間近に控えた鹿児島の田舎町、春の咲き誇る桜の樹の下で海軍航空隊に所属する二人の若者は美しく純朴な娘へ恋をし、娘も又、初めてのときめきに胸を焦がす。それは何時の時代にも存在する輝かしき青春の一ページ。
しかし、燃え尽きつつある戦争の業火は、特攻隊に志願した若い命を呑み込み、生き残った者の心にも生涯消えない傷跡を刻み込んでいく…
ヒロイン・紙屋悦子役には、「サヨナラCOLOR」「大停電の夜に」などの話題作が相次ぐ原田知世。
彼女を愛する海軍航空士官・永与少尉に「隠し剣 鬼の爪」の侍役も記憶に新しい永瀬正敏、特攻隊に志願する永与の盟友・明石少尉に映画からテレビまで幅広く活躍する松岡俊介が扮し、彼らを見守る悦子の兄夫婦役には名優・小林薫、「群青の夜の羽毛布」主演の本上まなみを配する豪華な演技陣で戦時下の切ない恋、家族の情愛を現代へ蘇らせます。
|
|
|
|