『ミラーを拭く男』クランクアップ発表記者会見レポート

始めの挨拶
梶田征則監督
「去年の今頃は、のんきに夢を語っていたのに、今日でちょうど1年たち、こんなに早くクランクアップでき、2003年をこういう形で迎えられたことがうれしいです。悪戦苦闘していますが、がんばります。」
緒形拳さん
「ただひたすらミラーを拭いているだけの役なんだけども、アクション映画を撮っているような気分でした。それから、キャスティングを見て、(息子役のISSAさん、娘役の国仲涼子さんが)全然俺に似てないじゃん。
みんな母親(栗原小巻さん)似じゃんと思いました。60歳になって事故を起こして、鬱にならざるおえない状況というのは誰にでも起こり得る事です。カーブミラーという普段は誰にも注目されない存在なモノに目を
付けた所に注目してほしいです。後半にはいろんな人が出てきて、皆川の望んでた形ではなく、周りが騒がしくなって・・・という映画です。」
栗原小巻さん
「本当の家族みたいに、監督、プロデューサーなど、すばらしい方々と一緒に、楽しく演じることができました。今社会は不安で、私達はどう困難を乗り越えていけば良いのでしょう。
(緒形拳さん演じる)皆川はミラーを拭いている中で、何を見ていたのでしょう。私は、きっと愛だと思います。この映画が良い心の糧になるのではないでしょうか。それから、撮影中にロケ地の沢山の人々に協力していただき、大変感謝しています。」
ISSAさん
「はじめてこの映画のタイトル(『ミラーを拭く男』)を見たときは、ホラー映画かと思いましたが、台本を読んでいるうちに考えさせられるよう事が沢山ありました。
(ISSAさん演じる息子の芳郎は)普段は父親(緒形拳さん)のことをあまり気にとめない役ですが、本当は一番心配してて、ミラーを拭く父親の姿に愛情を感じる家族の話で
す。」
国仲涼子さん
「映画初出演でしたが、とても良い経験になりました。1カット毎に、丁寧に撮ることに始めはとても緊張していました。
テストも沢山撮るし、テレビドラマの撮影とは違うなあっと思ってました。シーンの中では、家族のシーンが良く撮れていると思います。
それから、普段は言葉を話さない父親(緒形拳さん)ですが、何気ない会話の中に人柄が見えるような所が見所です。」
津川雅彦さん
「へんな映画です。孤独な男のわがままな映画で、ミラーを拭くだけのぶっきらぼうな男の話で、(演技の)下手な緒形にはちょうど良い、台詞のない役です。
(緒形拳さん演じる皆川は)ひたすら何かから逃れるためにミラーを拭いている、家族も世間もみんな排除して、ただただカーブミラーを拭いている。男ってこういうものだなあと実感しましたし、皆川に愛情が沸きました。脚本も良いし、今までにない面白い映画です。」
撮影中の思い出は?
梶田征則監督
「北海道、仙台、長野を中心にロケを進めてきましたが、現地の方々に差し入れをしていただいたり、沢山の協力を得て、地方の人たちの優しさにふれ、本当に良くしてもらいました。
エキストラも沢山いましたし、高齢者の方々にも、厳しい寒さの中で、本当に良くやってもらいました。」
緒形拳さん
「クランクアップは、監督、大橋プロデューサー、AD、みんなで無事迎えられました。北海道ではしばらくひとりだったので、車借りて、鍋借りて・・・・鍋うまかったなあ。」
栗原小巻さん
「長野の撮影では、夏に冬の格好をしたり、冬の撮影の時には、とても寒かったのですが、スタッフも私達と同様に夏服を着たりして、みんなで頑張りました。
それから、各ロケ地で沢山の方々に親切にしていただき、心から感謝しています。」
ISSAさん
「本当に寒かったですが、外で応援してくれている人や、お弁当を作ってきてくれる人達の温かさを感じ、とても感謝しています。」
国仲涼子さん
「とにかく寒かった記憶しかありません。家族みんなが一緒だったのは、病院と家の中のちょっとのシーンしかないけど、良く撮れていると思います。」
津川雅彦さん
「ボランティアの人達に協力して頂いているのは知っていましたが、今日栗原さんが言うまで、感謝の気持ちを忘れていました。」

俳優をリタイアしたら、どんな旅にでたいですか?
津川雅彦さん
「緒形拳にみたいに台詞が覚えられない年までなったら、緒形拳と二人で屋久島にいって歩く。芸能界を離れても付き合っていけるのは、緒形だけだろうから。」
緒形拳さん
「俺は、おまえ(津川)とは歩きたくない。国仲さんのような人と歩きたい。ISSAのコンサート、聞いて歩きたい。」
栗原小巻さん
「リタイヤしたら、私はずうっと家にいると思います。」
ISSAさん
「この(家族を演じた)メンバーで温泉に行きたいです。」
国仲涼子さん
「どこかの離島にいって、ゆっくりしたいです。このメンバーで、、、(笑)」
緒形さんへ。何枚くらいのカーブミラーを拭きましたか?
緒形拳さん
「北海道でのクランクインの日、晴天なのにわざわざ雨を降らせてミラーを拭いてて、その後の撮影は雨が続いて、本当に雨に祟られた監督です。拭いたカーブミラーの数は数知れないですが、その時の後遺症が残ってて、今でも街中を車で走ってて、ミラーを見ると拭きたくなってしまいます。」
2003年1月29日(水) 品川プリンスホテルにて